今日は、船田のテキストを買って頂いた方から質問です。
健康そうに見える、ダイエット食生活にひそむ問題をご紹介します。
<質問ここから>
いつもお勉強になる記事やメルマガをありがとうございます。
船田さんにご相談したいことがありメッセージを送らせていただきました。
最近、体調不良に悩まされており、内科へ行き点滴に行ってきました。
バランスを考えて朝は生姜紅茶。
食事は、お昼と夜ご飯の1日2食、メニューは、
野菜サラダ、おかず、味噌汁、玄米ご飯にしらす干しを掛けて最後に食べています。
このパターンは毎食変わりません。
デスクワークで椅子に座っている時間も長く、
寝る前にはふくらはぎがパンパンになります。
野菜サラダの食べ過ぎは足の浮腫の原因になるとの記事を読みました。
野菜サラダの食べ過ぎは
浮腫みだけではなく内蔵も冷やしてしまい夏バテ状態になっている可能性はありますか?
それが原因で体重減少に繋がることはありますか?
以前、拒食症になった経験があり毎日少しずつ減っていく体重を思い出すと怖いです。
できればあと3キロ増やしたいのですが、
栄養を損なわず体重を増やす食べ方を伝授していただけないでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
<ここまで>
とても健康によさそうな食生活です。
何も問題なさそうですが、少し注意点があるのです。
それが栄養不足です。
ここには書かれていませんが、
質問して頂いたのは63歳の女性です。
おそらく、少ししか食べないでしょう。
これが中高年の注意点で、よい物を食べていても少ないのです。
年齢を重ねて食べる量が減ったとしても、
体が必要な栄養素はあるので、やはり少ないと問題が起きます。
体重の減少にしても、
体脂肪が減っているならいいですが、体の組織が減っていることもあります。
ダイエットをすると脂肪が減ると思う方も多いのですが、
食べる量が少ないと、脂肪ではなく、筋肉が減ったり骨がスカスカになったりします。
体重50キロの方なら1日に50gのタンパク質が必要といわれています。
そこから、筋肉、骨、皮膚、髪、内臓、血管、各種ホルモンと代謝酵素が作られます。
体調が悪い時があるなら、
おそらく、不足していると思います。
また、野菜サラダはいいのですが、
最近の野菜は栄養不足ですから、海藻をとり入れる必要がありますね。
海藻のミネラルは野菜と桁が違います。
野菜と合わせて、毎日海藻を取り入れましょう。
特に夏は注意です。
汗と一緒に、体のミネラルが出てゆくからです。
夏は水分補給をこまめにしないといけませんが、
忘れてならないのが、ナトリウム(塩)をはじめとするミネラルです。
ナトリウムとカリウム、
マグネシウムとカルシウム。
これらのミネラルは必須ミネラルであり、
体内で作れないので食品として食べる必要があるのです。
そして、体内で重要な働きをしています。
ミネラルが不足すると、あちこちで体調が悪くなります。
夏に多いのが、ふくらはぎや足がつること。
これは汗で重要なミネラルが排出されているので起きるのです。
汗をかいたら、塩分補給。
水分と同時に、忘れないようにしましょうね。
また、ご質問の「むくみ」は、
ミネラルとタンパク質の不足、そして運動不足で起こることが多いです。
野菜の食べ過ぎというよりも、
たんぱく質の不足と運動の不足だと思います。
ご質問の女性も、デスクワークで歩く量が少ないのかもしれません。
体は動かさないと退化します。
筋肉は栄養が良くても、運動しないと減ってゆきます。
筋肉は生命力の根源です。
筋肉が少ない人は長生きできないといわれています。
ただし、激しい運動は禁物です。
激しい運動をするスポーツ選手はだいたい短命ですね。
つまり、中高年のダイエットは、
太りすぎも良くないのですが、痩せすぎも良くないのです。
当然、食べ過ぎも良くないのですが、粗食過ぎてもいけないのです。
さらに、運動しないといけないのですが、運動しすぎもいけないのです。
普通はどちらかに偏りますね。
両極端にならない、中道の心がけが必要です。
食事は減り気味になりますから、
だからこそ、栄養価の高い食品を選ばないといけないです。
運動はしないのもやりすぎもいけないので、
緩い有酸素運動のウォーキングや体をゆっくり動かす系の運動がいいと思います。
とくにスリムな女性は体重が軽いので骨への負荷が少ないです。
骨への負荷がすくないと、骨の中が空洞になる「骨粗しょう症」の危険が高まります。
特に女性はホルモンの関係でなりやすいのです。
中高年になったら、栄養価の高い物を食べ、運動を欠かさないことが大事です。
船田の「40代からのアンチエイジングダイエット」のテキストは、
そのあたりのことをいろいろ書いてあります。
<今日の結論>
ダイエットは幸せになるための手段です。
ダイエットの目的は、幸せな人生を送ることです。