第77話「カラダを癒す食べ物」
よく、○○は○○に効く!
という表現がありますよね。
たとえば、
バナナのカリウムが塩分を排出する・・・
トマトのリコピンに抗酸化作用がある・・・
豚肉のビタミンB1が疲れを取る・・・とか。
これは真実かもしれません。
しかし、ウソでもあります。
なぜかというと、バナナ以外の食品にもカリウムが含まれているからです。
ビタミンB1も抗酸化作用もおんなじ・・・
比率の違いはあるかもしれませんが、カリウムなど何にでも含まれています。
食品成分表で確認しても、入っていない食品を探すほうが難しいくらい。
ようはバランスです。
だからこそ、○○でダイエットできる!
というのも、同じ種類の考え方ですね。
これはマスコミが書くネタを探すためにやっていることです。
または、○○を売るために良い面のみを強調して書いていることです。
どうか、こういう情報に振り回されないようにしましょう。
あたりまえの食材にこそ偉大なチカラが含まれているのです。
あたりまえの食材に、あたりまえに含まれている成分こそ大事にしたいものです。
これらは、あたりまえすぎて、記事にも宣伝にもならないのです。
なにかが特別というわけではないのです。
あたりまえのことを、あたりまえにやることが一番大事なのです。
自分へのいましめでもあります・・・苦笑
最近はストレス社会を反映して「癒し」ブームですね。
とうぜん、食事も人間の大事な営みですから、癒しの対象になります。
でも、食事にしても、やっぱり特別な材料をつかって特別な料理である必要はありません。
ぎゃくに特別な料理などでは、胃腸に負担かもしれないのです。
未知の料理だと新鮮な気持ちになるので精神的には良い効果があるかもしれません。
しかし、それでは癒しということではなく、リフレッシュということです。
では、どうすれば食事を通して癒されるのか・・・
それは、子供のころに経験した料理を食べることです。
子供のころに、毎日あたりまえに食べていた料理・・・
それこそ、カラダとココロが癒される食事なのです。
いわゆる伝統的な料理という物なのかもしれません。
またはおふくろの味・・というものでしょうか。
しかし、最近の子供たちは心配です。
伝統的な食習慣が崩壊しつつあるようですから癒しになるのかどうか・・・涙
ところで最近嬉しいことは、小麦粉の値上がりです。(笑)
値上がりは嬉しくありませんが、これにはおまけがついていました。
パンや麺類が高くなったので「お米」の消費量が伸びたことです。
これはいいことだと思いますね・・・ダイエットにもつながることですから。
そこで、もうひとつ思い出して欲しいのが「みそ汁」です。
最近、みそ汁を飲む人が減っているような気がします。
そりゃそうです、パンにみそ汁は飲みません。
しかし、みそ汁こそが、カラダとココロを癒す最大の功労者なのです。
もちろん、ダイエットにもお米とあわせて最強のコンビです。
これほど低カロリーで元気が出て、カラダに良い食事もありません。
みそ汁はただの古臭い伝統料理ではないのです。
これこそが、お米とともに日本を発展させてきた原動力なのです。
お米とみそ汁を食べない日本人などニセモノです。
ぎゃくにいえば、こういうものを食べなくなってきたからこそ問題なのです。
現代の様々な社会問題も、根底には食習慣の問題が関係しています。
食が乱れると、社会も乱れると思うのです。
残念ながら味噌の国内消費量は年々減少しています。
私の店でも、味噌売場はそんなに回転が良くないようです・・・15年前に比べて・・・
しかし、実は輸出が10年前の倍以上になっています。
その4割以上がアメリカに輸出されています。
アメリカでは和食が健康に良いとされ、MISOスープとして消費量が伸びています。
こんなことで良いのでしょうか・・・元祖和食の日本としては・・・
特に、玄米食とみそ汁の組み合わせです。
これこそが、日本を築いてきた食習慣なのです。
みそ汁が歴史に登場したのは鎌倉時代といわれています。
このころ、武士の食事は玄米と味噌汁だったようです。
この組み合わせで強靭なカラダを作り、国を守ったのです。
江戸時代には「金は医者に払うよりも、味噌屋に払え」という格言もあったとか・・
また、宮沢賢治の有名な「雨ニモマケズ」の中で語っています。
一日に玄米と味噌と少しの野菜を食べ、
雨の日も風の日も、雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫なカラダを持ち、
欲はなく、けして怒らず、いつも静かに笑っている
そういうものに私はなりたい・・・と語っているのです。
これらは、偶然ではなく、真実なのだと思います。
玄米食と味噌汁の組み合わせで、丈夫なカラダとやさしいココロがはぐくまれるのでしょう。
私はそう思っています。
現代では、科学的にも味噌の効用が解明されてきました。
まず、主原料の大豆が「畑の肉」といわれるほどたんぱく質が豊富であること。
そのため、牛肉と同じくらい必須アミノ酸が豊富に含まれています。
また、保存食であるにもかかわらず、ビタミンもあるのです。
特に、ビタミンB12とビタミンEが豊富に含まれています。
このビタミンB12とは、造血作用や神経疲労防止に良いとされています。
もともと、植物性食品にはまったく含まれていないのです。
しかし、発酵の過程で微生物から生産されているようなんですね・・・オドロキです。
また、デトックス効果は最強のみそ汁です。
昔、長崎に原爆が落とされたときの逸話をご存知でしょうか。
被爆地にいたにもかかわらず、玄米と味噌汁を常食していた人には被爆症状がでなかったのです。
また、チェルノブイリ原発事故のときも、ヨードと共に味噌が支給されていたそうですね。
放射線を排出してくれるくらいですから最強のデトックスです。
味噌汁が二日酔いに効くというのも昔から有名ですね。
腸の掃除とともに、有害物質を体外に排出してくれます。
美容と健康に、これほどのコンビもありません。
さらに・・・
生活習慣病予防にも最適です。
味噌に含まれるサポニンには動脈を若々しく保つ働きがあります。
その他にも、乳がん、肝臓がん、胃がんの予防にも効果があると認められています。
日本人の死亡原因の上位はほとんど味噌汁でカバーできます。
血管を若々しく保ち、ガンにならなければ現代人はカンタンには死にません。
味噌に含まれる塩分も気にする必要はありません。
みそ汁にすると、1杯あたりの塩分はとてもわずかです。
また、味噌に含まれる塩分はカリウムで排出されます。
カリウムを豊富に含む野菜を一緒に食べる味噌汁なら、そんな心配は無用ですね。
さまざまな味噌の効用を書いてきました。
冒頭で書いたマスコミの情報とはちょっと違います。
あたりまえの食材にこれほどのチカラがあることをお知らせしたかったのです。
このメルマガは味噌メーカーがスポンサーではありませんから・・・笑
みそ汁はあたりまえの料理です。
でも、その効用はあたりまえではありません。
こんなに優れた料理を忘れてしまってよいのでしょうか?
もちろん、ダイエットにも最適の料理です。
味噌汁があれば他にオカズなど要らないくらいです。
だから、極めて低カロリーになります。
ごはんは太るから・・といってサンドイッチなどを食べている人・・・悲しいです。
ごはんと具だくさん味噌汁1杯で300キロカロリーくらいですよ。
1日3回食べても1000キロカロリーいきません。
でも、鎌倉時代の武士はその食事で国を作ったんです。
もちろん、ごはんはたくさん食べたでしょう。
でも、ごはんと味噌汁で栄養が足りないということはないのです。
もちろん、薬じゃないので即効性などはありません。
しかし、毎日の習慣で違いがでてくるのです。
ぜひ、あなたの食生活にもみそ汁を登場させてください。
それが、あなたの美容と健康・ダイエットの強い味方になるのです。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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