第61話「生命力のある食事」
やっぱりダイエットは難しいとおもいます。
なぜなら、どうしても食事を減らす必要があるからです。
結局、ダイエットのキモは、どうやって食事を減らすかに尽きます。
ところが、これがなかなか難しいんですよね。
食事を減らすとふつう満足できません。
すぐにお腹が減ってしまってフラフラになっちゃいます。
それも食料不足の時代ならまだしも・・・仕方がないからガマンします。
でも、現在は食料がありあまっていますから・・・笑
これは意思のチカラだけではどうにもならないのです。
食欲は本能と自律神経の働きですから、意思だけでは通用しません。
もちろん、強い精神力で食事を制限することは可能です。
しかし、必ずリバウンドすることになっています。
つまり、精神力ではなく、技術が必要なのです。
その技術がダイエット法なんですね。
しかし、世の中のダイエット法はちょっと違います。
いかにカロリーを落とすかという方法が多いです。
これではリバウンドします。
人間の本能に逆らっていますから・・
人間はなぜ食べたくなるかわかりますか?
それは、カラダに必要な栄養を補給するためなんです。
それを無視したら反動(暴動?)がきます。
あたりまえだと思いませんか。
たとえばゼロカロリーでお腹いっぱいになる食事があるとします。
しかし、それで上手にダイエットできるわけではありません。
ゼロカロリーでは脳とカラダを動かすエネルギーがありません。
だからカラダの中からエネルギーを搾り出すんです。
それでカラダの脂肪分が分解されて、一時的に痩せますよ・・・
しかし人体は、脂肪だけではなく、たんぱく質からもカロリーを作るんです。
つまり、カラダの筋肉も分解されて少なくなるわけです。
筋肉が少なくなれば基礎代謝が落ちますし、活動エネルギーも減少します。
すると、今度はふつうにカロリーのある食事を食べ始めたらタイヘンです。
今までより、ずっと太りやすい体質になっているからです。
今までのように運動しても筋肉が少ないために消費カロリーが減少している・・・
何もしなくてもカロリーを消費していた基礎代謝も減っている・・・
つまり、すごく太りやすい体質に変わっているのです。
しかも、筋肉が減っていますから確実に体力が落ちています。
これでいいの・・・
さらに、脂肪と筋肉が極端に減ってしまった場合・・
スタイルがめちゃくちゃになります・・・・涙
女性を例にしますと・・・
脂肪が落ちているので胸はペッタンコです。
筋肉が落ちているのでおしりもペッタンコです。
足もガイコツに皮をかぶせたようです。
ウエストのくびれなんか無いです。
お腹だけがポッコリ出るんです。
飢餓的な状態が続くとそういう体型になるようですね。
これ、一応痩せている状態です。
でも、美しいプロポーションとはいえません・・・涙
栄養を摂らずに痩せようとすると、こうなります。
これはオトコでも同じです。
つまり、成長過程で作られてきた自然な体型が壊れるのです。
この状態から筋肉を鍛えて元に戻すのはきわめて難しいです。
筋肉のつき方が変わってしまい、元の体型には戻れません。
後で泣かないように、気をつけてくださいね。
間違ったダイエット法はキケンです。
人間はなぜ、食事をするのか?
さまざまな栄養素を補給するためですね。
では、栄養素をカンペキに含んだサプリメントならいいのか?
味気ない食事だという言い方もありますが・・・・笑
しかし、何度もいっているように、現代科学は未発達です。
食物繊維の重要性さえ、ほんの30年前には認識されていませんでした。
現代科学の解明した栄養素だけで大丈夫なの?
私は不安ですね・・・
もちろん、サプリメントにも良い効果があります。
それは否定しませんが・・・
サプリメントもある意味では加工食品です。
現代では、さまざまな加工食品抜きの生活は成り立ちません。
しかし、私の体験から言うと、加工食品だけではダメなんです。
とくにダイエットのような食生活には向きません。
太るならいいですが・・・・笑
つまり小食に向かないのです。
レトルト食品・フリーズドライ食品・添加物で保存する食品・・・
乾物類・カップ麺・小麦粉製品・缶詰・ビン詰・さまざまな菓子・・・・
保存できる加工食品は多いです。
とっても便利ですが、犠牲になっているものがあるようです。
それが「いのち」という神秘のチカラ・・・
なんどもいうように、現代科学で「生命」は解明できていません。
なぜこんなことを書くかというと理由があります。
つまり、加工食品だけで食事をすると、お腹が減りやすいのです。
それも、すご~くお腹が減るんです。
「あー腹減ったー。早く飯食いたいー!」となるわけ・・・笑
そしてガツガツと早食いしますね。
結果・・・太る。
もちろん、同じ程度のカロリーを食べたとしても・・・です。
だから、たくさん食べないと気がすまないんですね。
これは私の経験です。
それこそ証明されたわけではありません。
しかし、事実そうであると感じているのです。
ここにダイエット成功のカギがあります。
生命力のある食事をすると、お腹の減り具合が違います。
だから、小食が可能になり、ダイエットができるのです。
もちろん、お腹は減りますが、感覚が違います。
「うーん、お腹が減ったみたい。ちょっと食べるか」程度で済みます。
ガツガツ食べようという感じになりません。
結果・・・ダイエット成功♪
カラダが栄養を補給したいとき、お腹が減ります。
しかし、高度に加工してある保存食品では、栄養素が足りないのです。
もちろん、ビタミン・ミネラルをサプリメントで補う方法もあります。
それはそれで効果があると思います。
でも、それでもなお足りない物があるんです。
それが生命力というチカラです。
それでは、生命力のある食事とは何か?
どんな材料で作ればよいのか・・・
まず、野菜です。
野菜は大地から収穫されてスーパーなどで売っています。
でも、野菜はこの状態でも生きています。
葉っぱは呼吸していますし、根菜は芽を出します。
半分に切った野菜でさえ、芽が育ちます。
これは生きているから成長しているのです。
次に果物です。
果物もちゃんと生きています。
果物は次の世代を残すために種を宿していますから。
そして、豆類です。
乾物として売っていますが、条件がそろえば芽を出します。
大豆・小豆・ささげ・金時豆・黒豆・白花豆・茶花豆など、いろいろあります。
これも果物とおなじ、生命のタイムカプセルですね。
時間を経て、次の世代に種族の命をつなげます。
種というのはすごいですよ。
数千年たっても芽を出しますから・・・
そして一番大事なのが穀物です。
玄米を始めとしていろんな雑穀が売っています。
気をつけて欲しいのが、玄米と白米は違うということ。
玄米は生きていますが、白米は生きていません。
玄米は条件がそろえば芽を出しますが、白米は同じ条件で腐ります。
これが決定的に違うことです。
栄養的にいえば、<玄米=白米+糠>で同じはずです。
つまり精米のときにできる糠(ヌカ)と白米を食べれば玄米と同じ栄養でしょう・・
でも、なにか違いますよね。
それにヌカは食べにくいし・・・笑
玄米を主食にして、豆類や野菜をオカズにする。
こうすると、お腹のすき具合が違うのです。
おそらく、カラダが要求する、すべての栄養素が満たされているからです。
カラダの「空腹です」という期待に充分応えたということです。
しかし、加工食品だけだと、カラダは期待はずれなんです。
それで、「まだ空腹です!」という強い信号がでるんです。
でも、カロリーだけは充分補給されています。
それでもお腹がすくわけですから、余分なものは蓄積されますね。
だから太るわけです。
それでも加工食品しか食べない場合・・・
肥満になります。
カラダはカロリー過剰で、ビタミン・ミネラルの栄養失調です。
カラダの要求も「空腹!空腹!空腹!空腹!」と異常事態になっちゃいます。
ここまで行くまえに、ふつうカラダが危機感を感じています。
だから自然の本能で生命力をあるていど補給しているはずなんです。
たとえば、今日はサラダが食べたいな、とかフルーツ食べないな・・とか。
自然に新鮮な野菜や果物を欲しくなっているはずです。
それが本能。
ふつう、過剰になるのは炭水化物・たんぱく質・脂肪の3大栄養素。
ぎゃくに不足しているのは微量栄養素を始めとする生命力です。
生命力のある食事をしてください。
そうすると、小食になれます。
ただし、生命力のある植物でも、料理した段階では生きていません。
私たちは、生命力の<のこり香>を食べていると言うべきでしょうか・・・
そういう意味では、料理の鮮度が大事です。
いくら生命力のある料理を作っても時間がたちすぎると効果ないです。
あ、それじゃあ腐るか・・・笑
また、白米でも玄米から精米したばかりなら生命力が残っているはずです。
玄米でも、籾殻から取り出したばかりの方が強い生命力のはずですね・・・
玄米食でも、炊飯するより生で食べるほうが良いはずです。
野菜でも、煮炊きするより生で食べるほうが強力です。
まあ、それじゃあ原始時代みたいですね。
でも、そういう健康法もあるようですよ・・・
材料の鮮度と、料理した後の鮮度、という考え方が大事だということです。
ダイエットには生命力と鮮度という考えをもって食事をすることがコツです。
そして、生命力というからには食物は生きています。
生きているものを食べてこそ、人間は生きていけるのです。
そういう意味では、命を頂いていることになります。
だから、食べ物への感謝を忘れてはいけないと思いますね。
きょうも長くなりましたね・・・
あなたのダイエットライフの参考になりましたでしょうか。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。