第50話「低炭水化物ダイエットの問題点」

今日はストレートなタイトルをつけました。
それだけ、問題があるな、と思ったからです。

これはアトキンスダイエットとか、ローカーボダイエットとか言われています。
GI値を参考にする低インシュリンダイエットも親戚ですね。

それ以外にも、いろんな亜流の低炭水化物ダイエットがあるようです。
ネットでもダイエット法としていろいろ売られています・・・

これらは、別に怪しい方法ではありません。
病院でも行っている方法ですし、非常に科学的な「におい」を放っています・・・笑

まあ、科学合理的なアメリカで始まったものですからね。
なかには、セレブとかファッションモデルというコトバで誘ってみたり・・・

この方法は、いろいろ違う名称があります。
共通点は、「ごはん」「パン」「麺類」「イモ類」などの炭水化物の摂取を減らす方法だということ。

逆に、肉類や野菜などを増やすという、なんとなく「ご馳走的」なダイエットです。
その他に、いろいろな特徴がありますが、だいたい似ています。

単純に食事の量を減らすということではありません。
低炭水化物ダイエットはカロリーを減らさなくてもできるからです。

つまり、あんまり辛くないわけです。
科学的にきっちり結果のでるダイエットですね。

合理的な説明とあわせて、これが受けている理由かもしれません。
肉も野菜も食べられて、ごはんを減らすなら、やっぱり痩せそうですよね・・・

しかも、日本人は横文字とか舶来品(死語?)の物に弱いですから・・・笑
カタカナコトバだと、なんかカッコいいような、効くような感じがいいんでしょう。

確かに「低炭水化物ダイエット」各種?は、実践すれば必ず効果があります。
正しく実践すれば、比較的ラクにダイエットできるはずです。

でも、私はすすめませんね・・・
だって、この食生活は、糖尿病患者と同じですよ・・・

痩せる理屈は、糖尿病患者と同じく、体内の脂肪分をエネルギーにしているから。
だから、劇的に短期間でダイエットできると思います・・・

でも、私はやっぱり人間の本質をはずしているように感じます。
実践している方には申し訳ありませんが・・・

糖尿病という病気で仕方なくやっている低炭水化物の食生活ですよ。
それを痩せるからといって、形だけ真似てダイエットするなんて・・・

なんか、悲しい・・・

でもね、そういった感性のことだけではないんです。
もっと、具体的な問題があるのを知っていますか?

以前、「スーパーサイズミー」というアメリカ映画を観ました。
食生活を1ヶ月マクドナルドだけにするというドキュメンタリーです。

「太ったのはマクドナルドのせいだ!」といった訴訟事件を覚えている方もいるでしょう。
さすがアメリカ!という事件ですが、それを題材に実験した映画です。

つまり、マクドナルドを食べると、本当に太るのか実験してみたのです。
そういうアホな実験を監督みずからやったというのがすごいですね。

結果、やっぱり太ったんですが、問題はそんなことではありません。
ハンバーガーだろうが玄米だろうが、食べ過ぎれば太るのは同じですから。

ちなみに体重12キロ、体脂肪10%増えたそうですが、食べすぎで太ったんだと思います。
この映画はその後、いろいろ世間を騒がせているようですから・・・

問題は、太ることではなく、その他にあります。

ひとつ目に、正常だった肝臓に重大な機能障害が現れたこと。
ふたつ目に、明るかった青年がウツ状態になってしまったこと。
みっつ目に、性機能の減退が顕著であったこと。

実際は、1ヶ月をまたずにドクターストップがかかりました。
実験経過を見ていた医師は、これ以上は止めたほうが良いと判断していたのです。

ただ、太って体重が増えただけなら止めませんよね。
1ヶ月でドクターストップなんて普通ありえません。

「肝心かなめ」というように、肝臓というのは心臓とともにもっとも大事な臓器です。
しかし、この映画では、短期間のうちに肝臓障害が現れています。

肝臓というのは、化学変化をともなう、代謝、排出、解毒などを行う非常に複雑な臓器です。
この臓器を人工的に作ろうとすると、5階建てのビルに相当するといわれています。
(でも、現代科学では実際に肝臓を作ることはできません)

肝臓機能が悪化した理由は、たんぱく質と脂肪、そして添加物の取りすぎだと思います。
これらの物質は、二重三重に肝臓・腎臓に負担をかけるからです。

同じことが、低炭水化物ダイエットにも当てはまると思います。
もちろん、ダイエットですから、肉類の食べすぎはしないでしょう。

でも、食生活の中心は、制限の無い「たんぱく質」「脂肪分」になります。
たんぱく質を分解する時と、そのためにできた毒素を解毒するために二重に肝臓を酷使します。

さらに、解毒しきれない分は、血液を通して全身に送られることになります。
その結果が「ウツ病」になるのかもしれません。(これは船田説なのでご注意を・・)

性欲減退は言うまでもないでしょう。
内臓障害・うつ病で元気なはずありませんから・・・

カラダとココロは別のものではありません。
両方が一体になって人間を作っているものです。

カラダが悪くなれば、ココロにも悪影響があります。
逆に、難しいことは考えなくても、健康になれば、ココロも明るくなると思います。

そういう食生活をしたいものです。

また、肉類中心の低炭水化物ダイエットを1年以上続けると、どうなってしまうのでしょう。
じつは、大腸の腸壁が病的に悪化してしまうのです。

内視鏡の権威が観察結果を報告していますから。
大腸の中をビデオで観察している結果ですから、間違いないでしょう。

つまり、大腸ガンの危険性が高まるわけです。
とうぜん、肝臓病・腎臓病の危険性もあります。

ようするに、生活習慣病にまっしぐら・・・

低炭水化物ダイエットは効果が高いと思います。
でも、痩せる代わりに病気になってもいいのでしょうか?

ダイエットをするのは、キレイになりたいからじゃありませんか?
病気になったら、キレイどころじゃありませんよね・・・

体重減らすだけなら、糖尿病になれば痩せますよ・・・悲
ガンになって、放射線治療をしても痩せますよ・・・死

低炭水化物ダイエットは、短期的には痩せる効果が高いです。
でも、止めたら、また太り始めるんですよ。

なんども言っているように、生活習慣にならないダイエットはリバウンドします。
現代日本の食生活は、普通に生活していたら太るしかないんです。

とくに中年以降は・・・笑

それに、短期的に効果があったら止められないですよね。
それしか痩せる方法がないわけですから・・・

つまり、低炭水化物ダイエットは、いちど始めたら、止めることができないのです。
一生、ごはんやパン・麺類・イモ類は食べられません。

食べるとしたら、罪悪感と一緒に飲み込むしかありません。
悲しすぎます・・・

これっておかしくないですか?
もう、世の中の常識は変わってゆきます。

いずれ、「昔は<低炭水化物ダイエット>という危険な方法がありましたね」
という時代が来るでしょう。

「ごはん」はおいしく食べてください。
「パン」もカロリーに気をつけて、おいしく食べてください。
「麺類」も「イモ類」も、おいしいですから、やっぱり食べましょうよ。

現代人は食べすぎなんです。
食べすぎなければ、肉類だって食べてもいいんです。

なにを食べてもいいんです。
食べ過ぎると、太るだけですから。

食べるときに忘れてはいけないこと・・・
それが「命を頂いている」という感謝の気持ちではないでしょうか。

私たちは、他の生き物の「命」を食べているのです。
そういう気持ちがあれば、食べ過ぎなんてできません・・・

とくに怖いのが、最近のバラエティー番組です・・・
たくさん食べることが「ヒーロー」のように扱われていますから。

(観てておもしろいけど)危険なことだと思います・・・
すいません、余談でした。

今日の結論。

低炭水化物ダイエットは、痩せるけど、危険です。
自分のカラダを大事にする方はやめた方が無難です。

私のすすめる方法は、そんなに劇的にやせません。
だけど、健康法としてダイエットすることができます。

一生、続けられるダイエットです。
だから、もう太ることはないのです・・・

最後まで読んで頂いてありがとうございました♪

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