第39話「オリエンタルストレッチ」
今日はオリエンタルストレッチの話をします。
まあ、簡単に言えば「東洋風」の「筋肉を伸ばす体操」ということでしょうか。
おもに、ヨガとか太極拳などの東洋の国でうまれた体操を言います。
もともと、体操とダイエットは深い関係があります。
以前も書きましたが、体操はおもに三種類に分けられるんです。
1、ストレッチ系の柔軟体操。
2、スポーツジムのマシンなどで行う筋肉強化トレーニング。
3、それから、ジョギングやエアロビクスなどの有酸素運動。
有酸素運動では、直接カロリーを消費してダイエットに貢献します。
筋肉強化では、基礎代謝を上げることにより、痩せるカラダになりますね。
では、柔軟体操はどうなの・・・・
いくつかの利点があります。
ひとつ目は筋肉を動かすことにより、むくみの解消になります。
ふたつ目に関節を大きく動かすことにより、血流が良くなり、老廃物が出やすくなります。
みっつ目に老化防止の効果があります。
老化=硬化という考えもあるんです。
赤ちゃんはカラダがとっても柔らかいですが、年齢とともに硬くなりますからね。
なにより、柔軟体操はほかの運動の前提です。
カラダが柔軟でなければ、運動の効果はいまひとつ・・・
何より、カラダが硬いと運動自体が危険です。
カラダが硬いとダイエットどころではありませんよ・・・
今まで運動などしたことがない、という人。
そういう方は柔軟体操から始めましょう。
柔軟体操なら、だれにでも勧められます。
で、今日はオリエンタルストレッチの中でも、「真向法」の話をします。
実は、私のテキストに書いているんです。
でも、今まで解説するのを忘れていました・・・笑
あなたは真向法という体操を聞いたことありますか?
とてもカンタンな4種類の体操を行う方法です。
朝夕、3分くらい、お金も、道具も要りません。
場所もたたみ1枚分くらいで充分です。
真向法は正しい姿勢で、呼吸法をともないながら行います。
腰をまっすぐに立ててまっすぐの姿勢で体操することが基本です。
おもに、座ってお辞儀のような体操をするのですが、これを「座拝」といいます。
ようするに、座ったまま、深く拝礼をするわけですね。
実践すると、筋肉のこりやゆがみがときほぐされます。
全身の血行が良くなり、活力がよみがえる感覚がありますよ。
特に、仕事で疲れたときに行うと、とても気持ちよいです。
私なんか寝る前に少しやらないとスッキリしません・・・笑
自分の場合、朝はストレッチ体操をします。
夜は、真向法が日課ですねえ・・・♪
以下、カンタンに説明します。
興味のある方は、詳しく紹介しているサイトを紹介しますよ。
さて、では第一体操です。
まず、たたみにお尻を床につけて座り、足の裏同士をくっつけます。
この座り方を「楽座(がくざ)」といいまして、おひなさま人形の座り方です。
足の裏をつけたまま、息をはきながらカラダを前に倒します。
上手な方は、顔全部が床につくくらいまで曲げてゆきます。
第二体操は、足をそろえて前に出して座ります。
足首をL型に立てたまま、カラダを前に倒してゆきます。
そう、学生のときに体操の時間でやった方法ですね。
足の裏側の緊張を感じながら、息を吐いて曲げてゆきます。
第三体操は、ラマーズ法とよく似ています。
お相撲さんのまた割りにも似ていますね。
足をできるだけ開いて座り、そのままカラダを前に倒してゆきます。
手を前に伸ばして、頭を床につけられますか?
この体操、女性の場合、骨盤と子宮にとっても良い効果があるそうです。
当然、安産につながりますし、男性の場合、精力アップに良いらしいです。
実は、うちモモの筋肉は男女とも生殖器と深い関係があります。
性機能が衰えると生きる意欲もなくなりますから、老化防止に効果大です♪
足はできれば130度くらい開きましょう。
これも上手な人は、顔からお腹まですべて床につきます。
私はこの第三体操がとても好きです。
気持ちよくてね~♪
まだ、お腹は床につきませんが・・・、
床にキスするくらいなら楽にできます。
第四体操は正座してから足を割って座ります。
割り座といって、おしりが床につくように座るわけです。
そして、今度はそのままカラダを後ろにそらせます。
そして、ひざを床につけたまま、そっくり返るようにします。
そして後頭部や背中で床にもたれるようになります。
なれないと怖いので、後ろに布団や座布団3枚くらい重ねてやるといいです。
イラスト入りで解説しています♪
http://www.makkoho.or.jp/taisuo01.htm
http://www.makkoho.or.jp/ 「真向法協会ホームページ」
上記のとおり、やり方はとってもカンタンな体操です。
もっとも、上達するにはあるていど時間がかかりますが・・・
でも、カンタンだからといって、あなどれないんですよ。
効果は老化防止と書きましたが、それだけでもないんです。
実は、この体操の創始者である長井さんはエリートビジネスマンだったのです。
しかし、40代の時、不摂生がたたり脳溢血で倒れ半身不随になってしまいました。
仕事もできなくなり、ただ死を待つばかりとなった長井さん。
半身不随で身動きできず、暗く苦しい二年間を過ごしました。
しかし、生家がお寺だったこともあり、せめて仏の教えを学んで強く生きようと決心しました。
そしてお寺にあったお経を学び始めたのです。
そしてあるとき、そのお経の中に出てくる言葉に興味を示しました。
実は、弟子たちがお釈迦様の話を聞く時は必ず「座拝」をしていたのです。
そして長井さんも仏に対して座拝を捧げることにしたのです。
もともと半身不随なので始めは満足な座拝などできませんでした。
でも毎日一心不乱に拝礼しているうちに体が動くようになりました。
そして、次第に前屈できるようになってきたのです。
それにつれて体も動くようになり、めきめき健康になっていったというわけ。
それをきっかけにして四つの体操の原形を作り上げました。
数年後には体もすっかり健康をとり戻し、以前にも増して壮健な体を作り上げたのです。
長井さんはその喜びを多くの人に分かち合いたいと願いました。
そうしてできたのが「真向法」と名づけられた体操です。
体験的に生まれた体操ですが、不治の病を治す効果があるんです!
オリエンタルストレッチは、ダイエットというより健康法としてオススメです♪
健康あってこそのダイエットライフですね!
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。