193、ダイエットで太る?
通常、ダイエットは体重を減らすことを考えていますよね。
でも、場合によっては、ダイエットで体重が重くなることがあるのです。
これは、反動で食べ過ぎたとか、リバウンドしたから・・では、ないのです。
じつは、ダイエットが成功する過程で、一時的に体重が増えることがあるのです。
この現象は、健康的な、王道のダイエットに起きることです。
健康を害する、間違ったダイエットでは、こういうことは起こらないのです。
勘違いないように言っておくと、これは「重くなる」のであって「太る」のとは違います。
つまり、体脂肪が増えることによってサイズが太くなる(デブになる)のではありません。
これは、ただ食事を減らせば痩せる・・・という方法ではおきません。
とうぜん、○○を食べればとか、○○を飲めば・・痩せるという方法でもありえません。
これらの間違ったダイエットは、体重が減る事はあっても、増えることはないのです。
いっけん、こういう、間違ったダイエットの方が良いように感じるかもしれません。
でも、この間違ったダイエットは、かならず、必ず、リバウンドするのです。
そして、リバウンドした後は、どうしても以前よりも太りやすくなってしまうのです。
以前、ワタシがこのメルマガを始めたころ、あるダイエットの方法が人気ありました。
それは、「プロボクサーが教えるダイエット」の方法だったのです。
たしかに、プロボクサーは、体重を減らす事が得意で、その道のプロだと思います。
ワタシも、当時はダイエット法を教えるのに適した職業だなあと感じたものです。
でも、今なら、そういう方法はオススメしません。
なぜなら、プロボクサーの体重は、計量に合わせて一時的に落とすのが目的だからです。
計量が終われば、体重が重いほうが(カラダが大きい方が)試合には有利です。
だから、計量が終われば一気に体重を戻してもかまわないわけですね・・・。
ある意味、究極のリバウンド法を教えているようなものです。
計量に合わせた体重では日常生活に支障があるから、一時的に減量するわけです。
ある意味、食事を減らせば痩せるとかいう間違ったダイエットと似ています。
それは、リバウンドを前提としたダイエット法なのです。
短期間しか持たなくてもよいダイエット法なので、日常生活に支障が出るわけですね・・。
一時的に痩せることができれば、その後、リバウンドして太ってもかまわない!
そういう方なら、断食でも水断ちでもして、ランニングしてサウナに入れば痩せるでしょう。
ワタシはオススメしませんが・・。
やはりダイエットをするなら、ずっとスリムで健康な生活ができなければ意味ありません。
ワタシはそういう、健康法としてのダイエットをオススメします。
そういう健康的なダイエットの特徴として、一時的に体重が増えるという現象があるのです。
前置きが長くなりました(笑)
これはなぜか?
しかし、全員が一時的に体重増えるわけではありません。
そうなりやすい特徴の方が一定の割合でいるのです。
長いこと<ダイエット⇒リバウンド⇒ダイエット⇒リバウンド>の生活をしていた方。
食事を減らせば・・、○○だけ食べれば・・的なダイエット法を長く実践してきた方。
そして、摂食障害だった方も・・・。
つまり、カラダが悲鳴をあげるようなダイエットをしてきた方です。
こういう特徴の方が、健康的なダイエットを実践すると一時的に体重増になります。
ある意味、真剣にダイエットや食事のことに取り組んできた女性に多く見られる症状です。
これらの方に共通するのが「栄養不足」状態が慢性化していることです。
特に不足するのが「たんぱく質」を始めとした「炭水化物」「脂質」の3大栄養素です。
だいたい、極端なダイエットをするかたはそうなります。
カロリーの少ない野菜や海藻、キノコ類やコンニャクなどを食べるようにしているはずです。
または、特定の食品のみ食べるとか、市販のダイエット食を食べるとか・・。
こういうカロリーの少ない食品は、カラダに大切な栄養を含みますが、それだけではダメです。
「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」が何故、3大栄養素と言われるのか?
それは、人体を維持するうえで欠かすことの出来ない、大事な栄養素だからです。
ところが、野菜や海藻はビタミン・ミネラルが豊富ですが、3大栄養素はほとんどナシ・・。
こうなると、カラダの方は、自分のカラダを犠牲にしてでも、生命を維持させようとします。
つまり、自分の筋肉や骨や血や内臓といった組織から必要な成分を調達するのです。
この場合、ヒニクなことに、脂肪が減るのではなく、カラダの重要な組織の方が削られます。
必要な栄養素が、「炭水化物」や「たんぱく質」であるからです。
いうまでもなく、炭水化物はエネルギー源で、たんぱく質はカラダを作る栄養素です。
人体は炭水化物を分解して作られるブドウ糖が切れると数分で死んでしまいます。
だから、カラダ組織のたんぱく質を分解してブドウ糖を生産し始めるのです。
そして、絶対にブドウ糖を切らしてはいけない、脳などに最優先して供給します。
極端なダイエットをすると、自分の筋肉や内臓を削って、活動エネルギーを生産するのです。
そして、それも限界になると、過食症が始まります。
食欲が収まらなくなり、自分の意思で行動がコントロールできなくなってしまうのです。
この時の食欲というのは、想像を超えたものです。
どんなに意志の強い方であっても、絶対に勝てない「本能の暴走」だからです。
こういう状態になりつつあった方は、たとえ太っていてもカラダの組織が貧弱なのです。
筋肉が細くなっていて、内臓が小さくなっていて、骨さえもスカスカで、血も少ない・・。
必要なエネルギーが得られないから、脂肪は余っているのに利用できない・・。
そう、脂肪を分解するのにも、必要なエネルギーと必要な栄養素があるのです。
太っているのに、チカラが弱いとか、貧血だとか、そういう方もおります。
この場合、太っているのに栄養不足でカラダが衰弱しているのです。
その状態から、運よく、健康的なダイエットを開始するとどうなるか??
つまり、食事を正して、ちゃんとダイエットに必要な栄養素の補給が始まるわけです。
するとカラダは、自分のカラダ組織の修復から始めます。
これは、当然のことで、体重を減らすどころではありません。
まず、脳と活動のエネルギーが確保できれば、内臓や筋肉の修復が最優先です。
筋肉を必要な範囲まで太らせ、内臓を適正な範囲まで大きくし、血液や骨を再生します。
いちばん大きな内臓である「肝臓」は極端なダイエットで半分位になるといわれています。
肝臓は人体の代謝のカナメですから、肝臓が弱っていたら、ダイエットなんて成功しません。
つまり、健康的なダイエットを始めて、正しい食事を始めると、まず体重が増えるわけです。
その期間がどれくらいになるかは、その方次第で、カラダの状態によります。
体重増加など起きない方もいますし、何ヶ月もかかる方もいるでしょう。
ワタシはその方面の専門家ではありませんが、普通の細胞は3週間位で生まれ変わると聞きます。
だから、少なくとも1ヶ月位は、体重増加の時期があっても不思議ではないのです。
当然、栄養状態によるので、もっと長期間にわたって、増え続ける方もいるでしょう。
脂肪細胞を減らして、ちゃんとダイエットが出来るようになるのは、その後です。
脂肪を減らすのは、内臓の代謝機能が正常に働き、筋肉の消費カロリーが増えてからです。
いうまでもなく、人体でいちばんカロリーを使うのは「筋肉」だからです。
自分の筋肉から活動エネルギーを調達している方が痩せないのは、ある意味とうぜんですね。
でも、「食事を正す」といってもご心配なく。
そんなに難しいことではありませんし、栄養士の指導は必要ありません。
ようは、間違った世間の常識を捨ててもらえばいいのです。
そして、考え方の方向を少し変えてもらって、ひとつづつ実践するだけです。
ここで、ぜひ、気をつけて欲しいのが、正しいダイエットを始めて、体重が増えた・・。
だから、このダイエット法は自分にあわないとか、間違っているとか考えないで欲しいのです。
体重が増えてきたので、怖くなって「正しい食事によるダイエット」をやめる・・。
これが、正しいダイエット法を指導している方が、いちばん悲しむことです。
これは、ダイエットの方法や技術の問題ではありません。
その時に必要なのが、勇気と希望であり、ココロの安心感なのです。
ここは、どうしても乗り越えなければいけないカベです。
だからこそ、「相談できる」という方法が必要で、それこそがサポートなのです。
ワタシも、だからこそメールによる相談を受け付けています。
これは、技術的な問題だけではなく、ココロのケアも必要だと考えているからです。
テキストは知識ですが、実践するには勇気がいります。
たかがダイエットですが、その影響はその方の人生そのものに及ぶ、責任重大なことです。
ぜひ、知恵と勇気でダイエットを成功させましょう。
ワタシも微力ですが、あなたのチカラになりたいと考えています。
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【編集後記】
いや~、このあいだ「ぎっくり腰」になってしまって・・笑
健康法の指導をしている人間として、まったくもってお恥ずかしい限りです・・。
まあ、食事法が中心なので、ご理解ください・・・なんちゃって。
運動法もテキストにあるので、言い訳できないですよね~!
仕事が忙しいのを言い訳に、筋肉トレーニングをサボっていました。
特に、腹筋や背筋が衰えてくると、腰に負担がくるようで、危ないですね。
今回は特に重症で、歩けなくなってしまいました。
歩くときは、何かにつかまらないと動けないし、寝ていても寝返りさえ難しくて・・。
おかげで、3日間も仕事を休む羽目になってしまい・・。
まだ少し調子悪いのですが、なんとか歩けるようになってホッとしています。
皆さんも、どうぞ気をつけてくださいませ・・反省。