189、マスコミダイエット情報の本質
先週、とある週刊誌で面白い記事を見ました。
見た方も多いでしょうが、「カロリーゼロでデブになった」というもの。
米国テキサス大学の研究結果、だそうです。
ちなみに糖尿病の学会で報告された研究成果とのこと。
内容としては、カロリーゼロをうたった飲料を1日2本以上飲んでいる方は、
飲んでいない方より、ウエストサイズが6倍も増えた・・・というもの。
474人を対象に、約9年半もの長期にわたった追跡調査とのこと。
まず、カロリーゼロ飲料を飲まなかった人は、9年間でウエストが平均0.76センチ増えた。
ところが、ゼロ飲料を1日180ml飲み続けた人はウエストサイズが2倍増えた。
さらに、ゼロ飲料を180~360ml飲んでいた人はウエストサイズが3倍増えた。
そして、ゼロ飲料を1日2本以上飲んでいた方は、なんと6倍の4.74cmも増えたのです。
ウエストサイズのほかにも、体重が増加したというデータもあります。(とうぜんか・・)
腹部の肥満は心臓病・糖尿病等のリスクが高くなるのでこのような研究をしてきたそうです。
なんと、健康のため、ダイエットのためと、わざわざ選んだ飲料が、肥満を加速させていた!
これを読んで、心配で青くなった方・・、怒りで赤くなった方・・、いろいろでしょう・・・。
私は以前から「ゼロ飲料」で痩せるわけがないし、かえって太るかも・・と思っていました。
すでに、2009年5月に、「ゼロ飲料は危ないかも・・」とメルマガを書いていたからです。
当時(2年前)のメルマガバックナンバーです。参考までに・・。
http://www.simple-diet.net/merumaga/merumaga-no114.html
だから、「やっぱりな・・」とも思うし、「いまさら何いってんのかな・・」とも感じます。
まあ、今回、この週刊誌の記事は、たまたま、本当にたまたま、真実を伝えているのでしょう。
それ以外の記事は、ここに書くのは「恥ずかしくて書けないな・・」という内容ばかり。
だから、週刊誌の記事というのは、正しいのか、正しくないのか、ちょっとマユツバなのです。
私は今回、「正しい内容」というのが分かりましたが、一般の方は判断しようがないですね・・
もちろん、私もダイエット情報以外は、「本当はどうなのかな・・」という感じです。
基本的に、マスコミの記事や情報というのは、そういう感じがあります。
特に週刊誌やテレビ情報というのは、じっくり事実を検証しながら作るなんて不可能です。
ものすごく忙しい編集作業でしょうから、事実かどうかなんて二の次になるはずです。
だから、週刊誌の編集基本方針は「読者や視聴者の好奇心をそそるもの」になりますよね。
読者だって、そう思いながらも興味があるから、「とりあえず読む」という事がおおいのでは?
ようするに、「マスコミダイエット情報の本質」は、正しいかどうかではないのです。
正しいかどうかではなく、「読者の興味をそそるかどうか」で作られています。
だから、たとえどんなダイエット情報が書いてあっても、あまり信じないほうがいいですね。
まあ、この社会、マスコミだけではなく、「学術論文」だって当てになりませんから・・・。
専門の学者が書いたものが信用できないのですから、マスコミが信用できるわけありません。
行政で定める「トクホ」いわゆる「特定保健用食品」だってあてになりませんしね。
以前、トクホに指定されていた「エコナ油」に発ガン物質が含まれるとして回収されたもの・・。
まあ、そうはいっても、何かを指標に生活してゆかなくてはならないわけで・・。
私も情報を発信したり、販売したりしているものとして、その責任を痛感しますね・・。
だからこそ、できうる限り、良い情報を提供したいと考えています。
ちなみに、私が起業するにあたって考えた「理念」があります。
やっぱり、いろいろな事があって、初心を忘れたりするでしょう?
それで、初心忘れるべからず・・・で、定めた経営理念を紹介しましょう。
まだ、経営といえるほどではないけどね・・・(笑)
<ハッピー☆ダイエットライフ経営理念>
- 真実を伝える
- 情報をリストラする
- シンプルな生活習慣により健康と幸福を追求する
すこし説明しましょうね・・。
「真実を伝える」とは、
発信者の保身や都合で情報を操作するのではなく、本当に正しいことはなんなのか・・という事を追求し、そのとき、その時点、でいちばん正しいと思えることをお伝えする、ということです。
もし間違ったことを発信してしまったら、すなおに「おわび」と「訂正」を発信する、という姿勢ともいえるでしょう。そして、「事実」と「真実」は違いますから、断片的な「事実」ではなく、総合的な判断から出てきた「真実」をお伝えしたい・・という考え方と方針です。
「情報をリストラする」とは、
この社会、(発信者の都合による・・)イイカゲンな情報、(発信者の自己保身による・・)間違った情報により、正しい情報が伝わりにくくなっています。その中で、「真実を伝える」という信念を持った人間が「事実」と「真実」の「情報を再構築」してお届けするということです。
つまりは、不要な情報は捨てて、大事な情報だけを、分かりやすいようにお伝えしたいという考え方です。これは、読者の時間を節約し、さまざまな判断の指標になるようにと考えています。
「シンプルな生活習慣により健康と幸福を追求する」とは、
ダイエットというのは、目的そのものではなく、あなたが幸福になるための手段です。そして、健康こそが、幸福になるための第一歩でもあるのです。シンプルなダイエット生活を通して、健康と美しさを手にして頂けるよう、かげながら応援するのが私の使命であると考えています。
そのために、誰でも実践できる、カンタンな方法、シンプルな方法を常に探究し、自分で実践しながら確認することが大事であると考えています。そして、「これはイイなあ」と感じたものをお伝えできるように、日々、情報収集をしてゆこうという意思表示です。
まあ、このような決意表明です。
まだ、すべて実現しているわけではありません。
しかし、このような考えを大事にしたいと思っています。
とうぜん、教材だけではなく、メルマガもそのような方針で作成しています。
今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ちなみに、基礎テキスト、実践マニュアルとも、改訂版が出来ました。
いままで購入頂いた方には、順次、お届けする予定です。お楽しみに♪
今後、購入頂く方は、もちろん最新版をお届けしますね!
ちなみに、テキストの販売ページは、メルマガより面白いかも・・。
船田の体験談から、証拠の写真まで、読むだけでも参考になると思いますよ♪
【40代から、オトナのダイエット】 (基礎テキスト&実践マニュアル)
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【編集後記】
先週は、シダックスフードサービスに就職し、聖路加国際病院で働いている事を書きました。
今週から、「編集後記」に戻して、さまざまなことを書いてゆきたいと思います。
今日は、せっかくなので、病院給食のことを書いてみます。
じつは、病院給食というのは、普通のレストランとぜんぜん違います。
美味しいものを食べて頂きたいというのは当然ありますが、「安全性」の方が優先するのです。
給食を作り始めて、それに関してビックリしたことが2点あります。
もちろん、食べるのは病気の方ですから、安全性が最優先するのは当然ですけどね・・。
ひとつめ、
以前から、コンビニ等で売っているサラダには消毒液がかかっているのは知っていました。
でも、本当に、生で食べる野菜や果物は「次亜塩素酸ナトリウム」で消毒しているのです。
次亜塩素酸ナトリウムとは、ひらたく言えば「漂白剤」であり「キッチンハイター」です。
あの、台所で使う、「ふきん」とか「茶碗」「まな板」などを真っ白にして殺菌する液体です。
主婦の方は知っているでしょうが、これは「劇薬」ですよね。
人間の皮膚についたら皮が溶けてくるし、目などに入ったら、そく病院です・・。
やっぱり、これで「消毒」した生野菜を食べているんだ!!!
自分でやってみると、知っていたとはいえ、やっぱりオドロキましたね・・・。
もちろん、原液で洗うわけではなく、希釈液に15分漬けるという消毒ですが。
そのあと、流水で15分間洗うわけですが、本当に漂白剤が落ちたのか心配になりますよね。
だって、漂白剤の成分を食べるわけですから、ちょっとドキドキです。
しかも、漂白剤と酸性の洗剤を混ぜると、有毒ガスが発生するんです。
当然、胃液というのも「強酸性」で、ほとんど塩酸みたいなものです。
以前、お風呂の洗剤と漂白剤を混ぜて、死亡してしまった事故があったでしょう。
おどろかせてスイマセン・・。
怖くて、コンビニやスーパーのサラダ食べられなくなったりして・・・。
でも、生野菜というのは、とっても雑菌が繁殖しやすいのです。
だから、お弁当に生野菜を入れるのは、とってもキケンだといわれています。
たしかに、洗った野菜とか、ビニール袋などに入れて、常温で放置すると臭いますよね。
数時間でものすごい細菌が繁殖するらしいですから、漂白剤で殺菌するのは仕方ありません。
でも、これにはビックリしましたし、(精神的な)怖さも残っています。
自分で、ハイターに漬け込んだ野菜を食べるには、少し勇気がいりますからね・・・。
ふたつめ、
現代では、おいしい水が人気です。
水道に浄水器をつけたり、ミネラルウォーターを利用する方も多いでしょう。
私も、飲料水として、2重にろ過した水道水を使っていました。
マンションの水道に常設されている浄水器と、自宅にある浄水器の2重ろ過ですね。
ところが、病院では、水道の水をそのまま料理に使っています。
はじめ、このことにすごく違和感を受けましたね。
だって、水道の水はまずいし、料理に使えば味が変わるじゃないですか。
それなのに、普通に、料理の水として、水道から直接使っているのです。
これでおいしい料理ができるのだろうか?
そういう疑問はありましたが、水だって病院では安全性が問われています。
なんと、毎日2回、水道の「塩素」が正常値かどうか検査をしているのです。
当然、塩素には殺菌力がありますから、塩素の数値が正常かどうか検査しているのです。
うーん、やっぱり味より安全性なんだな~!
塩素で殺菌し、漂白剤で殺菌し、さらに過熱して殺菌する。
生で食べるものは、チルド庫という、通常よりも温度の低い冷蔵庫で保存しています。
やっぱり、病気だと免疫力が落ちていますよね。
それだけ、食中毒や感染症には気を使うということでしょう。
以上、病院給食の裏事情でした。
次回も、お楽しみに~♪