188、主食の意味
最近、「主食」というコトバを聞くことがありません。
どうも、死語に近くなっているような感じをうけています。
いちおう、農水省の食事バランスガイドには掲載されていますが・・。
このコトバを日常生活で使うのは、栄養士さんぐらいで、一般の方は使いません。
でも、コトバで使わなくても、中高年の方(失礼!)は毎日の習慣で食べていると思います。
しかし、問題は若い世代で、学校でも教わっていないし、家庭でも問題にされないのでしょう。
それを裏付ける、ユニークなデータがあります。
聖路加国際病院の入院患者の給食アンケート結果です。
(何でこんなデータを知っているかは下記「船田の近況報告」をお読みください)
アンケートは、「一般」と「産科」に別れています。
そこでは、主食というコトバは使わず、やはり「ゴハン」というコトバで質問しています。
質問は、「ゴハンの味」「ゴハンの量」「ゴハンへの希望」がありました。
それによると、ゴハンの味については、主食、主菜(メインのおかず)ともおおむね好評。
しかし、「ゴハンの量」については、一般と産科で違いがありました。
一般病棟の方は、「ゴハンの量はちょうど良い」というのがほとんどです。
ところが、産科で入院している方の意見は、30%以上の方が「多い」と答えています。
一般病棟の方は、子どもからお年寄り、男性・女性と、老若男女がミックスされています。
ところが、産科というのは、ご存知のとおり、若い女性しか入れない(笑)ものです。
ようするに、若い女性のみ、病気ではないのに「ゴハンの量が多い」と解答しているのです。
ちなみに、ゴハンは多いと回答していますが、おかずの量はちょうど良いと言っています。
栄養士さんも、「これでは糖質のバランスが悪くなります・・」と、解答に困っています。
そして、ゴハンへの希望では、「もっとパンや麺類を増やして欲しい」というのが多いのです。
これは、現代の社会問題とも重なっています。
もちろん、ダイエットやメタボの大問題ですよ。
なにしろ、30%以上の方が、「ゴハンは減らして、パンや麺類が良い」と言っているのです。
妊婦さんというのは、普通の同年代女性より、必要なカロリーは多いはずなのです。
それなのに、ゴハンはいらず、パンが良いというのは問題ですね・・。
もちろん、パンや麺類も、広義の意味では「主食」に分類されてはいます。
しかし、本来、日本人の主食は「お米」であるはずなのです。
お米は、世界的に見ても優秀な主食で、日本やアジアの誇るべき文化なのです。
もちろん、栄養学的にも、ダイエット理論的にも、一番オススメな主食です。
私は現代の栄養学には批判的ですが、この点については意見が一致しています。
なぜなら、お米のゴハンこそ、一番低カロリーで栄養があるからです。
ところが、ゴハンを敬遠してパンや麺類を好むという傾向が若い女性に強いとしたら・・。
事実、聖路加病院では、こういうデータをふまえてか、パンや麺類の給食をだしています。
毎週、火曜日はサンドイッチの日、日曜日は麺類の日・・等です。
しかし、これこそ、「肥満への道」「病気への道」なのです。
もちろん、パンや麺類が悪いとはいいませんが、これらはあまりオススメできないのです。
とうぜん、パンを主食にしている国も多いでしょう。
パンを否定するつもりはありませんが、そもそも海外のパンと日本のパンは違うのです。
日本のパンは、現在、「お菓子」と化しています。
主食であろう「食パン」にも、砂糖がたっぷり使われています。
小麦の素材からして高カロリーなのに、よけいな砂糖を混ぜ、添加物もとても多い。
しかも、食べるときには、さらにバター等の油脂をぬってオカズも高カロリーになりがち・・。
しかも、ただ高カロリーなだけではなく、消化も早くて腹持ちが悪い。
お米は「粒」なので腹持ちが良いのですが、パンや麺類は「粉」なので消化が早いのです。
つまり、高カロリーなのに消化が早くて、すぐにお腹が減るのです。
それでいて、添加物は多いし、オカズは洋風でさらに高カロリーですからね・・。
これでは、「デブになりたい」「ダイエット失敗したい」と宣言しているようなものです。
たしかに、パンや麺類は口当たりもよく、美味しいのかもしれません。
しかし、ダイエットしたいのなら、「お米のゴハン」を選ぶべきです。
そして、健康で長生きしたいのなら、やはり「お米のゴハン」を選びましょう。
現代の学校教育では教えてくれないのかもしれませんが、「主食」というのは大事なのです。
現代の風潮として、「ビタミン」とか「ポリフェノール」等の成分ばかり注目されています。
しかし、それは「三大栄養素」があってこそ、なのです。
三大栄養素とは「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」です。
その筆頭になるのが「炭水化物(糖質)」で、これこそ食事の主成分なのです。
炭水化物がなければ、カラダも脳も動きませんし、一番重要な栄養成分です。
極端な言い方をすれば、「ひとつだけ食品を選べ」といわれたら、お米を選ぶべきです。
お肉でも、野菜でもなく、「炭水化物」を主成分とする食品を選ばないと生きていけません。
お米、特に玄米は、糖質・たんぱく質・脂質・ミネラルをバランスよく含んでいます。
しかも、太るもとになる添加物や動物性脂肪をいっさい含まないクリーンエネルギーです。
肉類でも生活は維持できますが、残念ながら、クリーンエネルギーではありません。
消化のさいに発生する「ある種の毒素」により、どうしても内臓に負担があるのです。
「糖質」を中心に食事を取らないと、カラダはたんぱく質から糖質を作り出します。
しかし、よくあるダイエットは、糖質だけではなく、たんぱく質も減らしがちですよね・・・。
つまり、お米を食べず、肉類も減らしてしまうと、自分の筋肉をエネルギー源にするのです。
だから筋肉が細くなって、基礎代謝が低下し、リバウンドしやすいカラダに変わってゆきます。
また、あるデータによると、ブィッフェタイプの食事で女性が好むものには共通点があります。
好まれる傾向にあるのが「サラダ」「パン」「スイーツ」、なのだそうです。
いっけんバランスが良いようですが、とんでもないデブ食かも・・。
まあ、サラダは良さそうですが、ドレッシングで大量の油脂を摂取しないか心配です。
パンもオシャレで美味しいでしょうが、お腹が減りやすく高カロリーであることは事実です。
こういう食事は、カラダを動かさない生活習慣の結果なのかもしれません。
なぜなら、しっかりカラダを動かす生活をしていると、パンでは耐えられないのです。
野菜はほとんどカロリーを含みませんし、パンではすぐにお腹がすく・・。
カラダをよく動かす方は、これでは、食事になりません。せいぜいオヤツでしょう。
欧米の方はパンを食べますが、どちらかというと、パンより肉類が中心の食事ですから。
まあ、しかし、生活習慣病の危険はともなうため、日本食が理想とされているわけです。
つまり、主食としてゴハン(なるべく玄米)をたべ、少量の主菜と副菜、汁物。
世界が認めた日本食なのに、元祖、日本の(現代の)食事は崩壊しつつあります。
まあ、偏った栄養情報と、忙しすぎる日常生活のツケなのでしょう。
わかっちゃいるけど、主菜とか副菜とか、メンドウなことは出来ないのかもしれません。
現代の主婦を見ていると、食事を作る、時間も体力もない・・というのが現実でしょう。
また、若い男女を見ても、料理の基本は教わっていないし、作れるわけがありませんしね。
でも、健康的にダイエットできる食事は、逆に手間がかからないのです。
船田のダイエット生活でも、食事の用意、料理の時間は、ほぼ10分前後です。
短いときは5分、長くても30分位で、手際よくやれば平均10分です。
私はそういう食生活で、ダイエットに成功してきました。
まあ、料理ともいえないような料理ですが、これでダイエットできるのです。
恥ずかしながら、「40代からオトナのダイエット」テキストには掲載させて頂いています。
参考にして頂けると、作ったかいがあるというものです。
あなたのダイエットが成功しますよう、協力させて頂きますよ~♪
【40代から、オトナのダイエット】 (基礎テキスト&実践マニュアル)
ダウンロード価格 2,700円 簡易製本版 6,950円<送料込み>
クレジットカード、銀行振込、現金書留、代金引換で購入できます ※返金保証あり
http://www.simple-diet.net/content/happydiet-40dietv2.html
なお、ただいま、基礎編バージョン2.2ですが、実践編バージョン1.1を作成中です。
今、「40代からオトナのダイエット」を購入した方には、改訂版を作ったら無料でお届けします。
昨年購入したかたにも、今後、新しく改定したものをお届けしますので、お楽しみに・・。
(無料でお送りするのはダウンロード版となります)
なお、アマゾンでの販売を検討しておりますので、今後、販売価格が変わるかもしれません。
じつは、DVD作成と販売促進をお願いする社長さんからも言われています。
「今の価格では安すぎませんか・・(笑)」と。
アマゾンで販売する以上、そちらの価格にあわせる必要がありますので・・。
【船田の近況報告、7】
先週は、シダックスフードサービスという会社に面接に行った話でした。
やはり、調理師の資格を使って就職しようと考えたのです。(いちおう、国家資格ですので)
渋谷の本社で面接して、すぐに翌日電話がきました。(どこかのデパートと大違い・・)
内容は、「築地まで通勤できれば採用できます」とのこと。
私は「問題ありません」と答えましたので、即採用です。
調理には資格が必要ですが、レストラン等のキャリアは不要らしいのです。
それで、築地というと、魚市場が有名ですが、そこではありませんでした。
じつは、築地にある聖路加国際病院で患者さんの給食を作る仕事だったのです。
聞いた所によると、レストランでシェフなどをしている人だと、かえって仕事になじまないとか。
病院給食はレストランと違い、栄養と安全性が超重要なので、ちょっと特殊なのですね。
私は、シダックスというと、カラオケしか知りませんでした(笑)
でも、じつは、この会社、給食サービスのほうが歴史古いのです。
ここでは、栄養士さんがメニューを作り、栄養士と調理師が協力して給食を作っています。
あるいみ、ダイエットとも関係があり、とりあえず働くにはとても良い職場だと思います。
まあ、栄養士の実態も分かるし・・・
とくに栄養に重点がある病院給食のレシピも分かるし・・・。
私のテキストも、きっとレシピが充実すると思います。(お楽しみに・・・)
そんなメンドウなものではなく、カンタンでダイエットに有効なのがいいですね!
そんなこんなで、現在、病院給食を作る仕事をしています。
ですが、ダイエットで起業することをあきらめたわけではありません。
もともと、転職したいから前の職場を辞めたわけではありません。
じっさい、前職の方が、給与は倍ちかくもらっていましたから、待遇とかではないのです。
私は、自分の信じる道を歩み、可能性にチャレンジしたいのです。
そして、多くの方に喜ばれる仕事をして、自分も豊かな人生を生きたいのです。
現状は、まだ細々とした仕事かもしれません。
でも、きっと希望と理想が叶うときが来ると信じています。
まあ、だいたい起業してもすぐ成功する人などいない事は知っています。
たとえば現在、大企業になった会社だって、始めはとんでもない苦労をしているものです。
パナソニックの松下幸之助さんだって、起業してすぐ病気になりました。
本田技研工業の本田宗一郎さんだって、給与も払えない経営困難な時があったそうです。
でも、それでは一生懸命働いている社員たちに申し訳ない・・・
それで、彼は、自分の自宅を担保にして借金をし、社員に給料を支給したとか・・涙
超一流の経営者だって、そういう辛酸をなめているのです。
でも、あきらめなかったからこそ、いまの大企業となった会社があるのです。
もちろん、私と比べるレベルの人ではありません。
でも、そういう方を見習って、自分も頑張りたいなあと思っています。
ダイエットに対するニーズは、今後ますます重要になるでしょう。
しかも、ダイエットにとどまらず、この国は、「食生活で崩壊する」可能性が高いのです。
少なくとも、私はそう思っています。
ダイエットや健康の勉強をすればするほど、このままでは日本が危ないと感じます。
現在、民主党は迷走を続け、菅首相は恥を知らずに頑張っています・・。
しかし、民主党がこの国を崩壊させなくても、食生活で十分に滅びます。
私も微力ながら、それを食い止める方向の仕事をしたいのです。
絶対にあきらめませんから、どうぞあなたもお付き合いくださいませ・・笑