145【食べグセ改善ダイエット】
6月号の「日経ヘルス」に興味深い記事がありました。 
    この雑誌は、いつも健康と美しさをテーマに特集を組んでいて私も購読しています。 
日経ヘルスオンライン(この雑誌です) 
    http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/index.html
今月のメインテーマは「太らない、疲れ、冷え解消!新☆食べるダイエット」 
    この特集で、なんと読者500人にアンケート調査をしているのです。 
このアンケートで500人の方が1週間何を食べていたのか分析しています。 
    さらに、食べたものだけではなく、食事の時刻やカラダの不調まで詳しく調査しています。 
なかなか500人の調査は大変ですので興味深く読ませて頂きました。 
    その結果、ほとんどの方が非常に偏った食生活のクセがあることが分かりました。 
ダイエット志向の人ほど、偏った食べ方をしており、悪循環で太っているとしたら・・・ 
    さらに、偏った食生活の影響で、冷えや、疲れ、むくみ、便秘に悩んでいるとしたら・・・ 
見直すべきは「カロリー」よりも「食べグセ」を改善することだと主張しています。 
    私もまったく同感で、代表的な食事例を見ると、「ほんとかいな・・」という乱れぶりです。 
モニターとなったのは20代~40代の女性で平均年齢は36歳、そのうち会社員が72%です。 
    子供のいない独身の方やパートナーと二人暮らしか、親と同居の方が76%です。 
タイトルに「手作りしない、野菜不足・・・私たちの食事が乱れている」となっています。 
    特に子供のいない女性は食生活が乱れぎみになる傾向があるようですね。 
一番多いのが「冷える食べ方」をしている人で全体の27%です。 
    本人はひどい冷え性だというのに、自分からすすんで冷える食べ方をしているというもの(涙) 
    毎朝、無糖カフェオレで朝食をとり、午後の間食でも毎日カフェオレを飲んでいます。 
昼食は麺類が多くて軽め、夕食はけっこう多めに食べるというパターンです。 
    しかし、食べているものを見ると、カタカナのメニューや菓子パンがめだちます。 
    カタカナメニューや菓子パンは高カロリーだというのを知らないのでしょうか・・。 
また、カラダの不調は、冷え、肩こり、吹き出物、だるい、となっています。 
    このパターンの特徴は、解説によると「コーヒー、乳製品」が多すぎるとなっています。 
コーヒーや乳製品はカラダを冷やす特徴がありますので注意が必要です。 
    たとえ温かいコーヒーやミルクでもカラダを冷やす作用があるのは同じです。 
カラダを冷やすものを毎日何杯も飲んでいて、カラダが冷えるのはあたりまえです。 
    それに菓子パンを1日おきに食べていて、吹き出物の原因はこれじゃないでしょうかね・・。 
また、解説にはありませんでしたが、この方、ほとんどご飯を食べていません。 
    オカズだけか、または麺類(うどん・パスタ)だけで、白飯がほとんどでてきません。 
カラダを一番温めるのが「ごはん」だというのを知らないのでしょうか(涙) 
    ワタシだって、ごはんを抜いたりした日は、やっぱり手足が冷える感じがしますからね。 
先生のアドバイスは、飲み物を「しょうが湯、レモネード」にして、毎日卵を食べると言うもの。 
    ワタシだったら、それにプラス、ちゃんと白飯を食べるように言いたいですね。 
次に特徴的なのが「栄養失調タイプ」が出てきました。全体の約15%です。 
    これは、食べる量が少ないのではありません。 
カロリーは十分とっていますが、栄養のあるものを食べていないのです。 
    食事の傾向は「菓子パン、お菓子、チョコ、ケーキ、まんじゅう、弁当」などです。 
本人いわく、疲れやすくて、甘いものがどうしても欲しくなってしまう・・とのこと。 
    まともな食事を食べると太るような気がして、ついつい手軽なおやつをたべてしまう(涙) 
先生の解説でもありますが、ほとんどのカロリーを「菓子パン、お菓子」で摂取しています。 
    そして、たんぱく質の肉も魚も卵もあまり食べず、野菜もほとんど食べていません。 
これ、疲れやすくて甘いものが欲しくなるのはあたりまえです・・・。 
    しかも、この方もほとんど白飯を食べていません。 
ご飯をちゃんと食べないからこそ、甘いものがどうしても欲しくなるのにね・・・。 
    ようするに、カラダの栄養が飢餓状態になっていて、常に食欲が収まらないのでしょう。 
あと特徴的なのは「野菜不足タイプ」と「夕食遅めタイプ」「ストレスドカ食い」です。 
    もうホント、涙なしには読めませんね・・・。 
    「知らない」というのは恐ろしいことです。 
さらに恐ろしいのが、このアンケートは「日経ヘルスの読者」対象だということです。 
    健康と美しさに対して、様々なアドバイスをしている雑誌の愛読者だというのがコワイ! 
もともと現代の食生活が崩壊しているのは、他の本を見てよく知っていました。 
    しかし、健康意識の高い20代~40代の女性がこの実態だというのはコワイです。 
現代社会は忙しいですから、外食が多くなるとか、夜遅くなるのは仕方ないと思います。 
    しかし、問題はそこにはなく、食べ方のクセなのが怖いのです。 
当然、ダイエットに悪影響がありますが、それ以前の健康が危ういです。 
    朝食は92%の方がなにかしら食べていますが、内容が問題です。 
多くの方が、「コーヒー系、乳製品系、菓子パン、パン類、ケーキ」で朝食にしています。 
    和食系の方が24%ほどいるようですが、ほとんどが「太るための食事」なのがカナシイです。 
    ワタシはやっぱり、朝はご飯と味噌汁系か、またはフルーツとしょうが紅茶をオススメします。 
次に、昼食は働いている方が多いせいか、傾向性がハッキリしています。 
    多くが「うどん、そば、パスタ、菓子パン、弁当」と「外食で様々なオカズ」という感じ。 
ここで感じるのは、圧倒的に「たんぱく質」と「野菜」が足りないことです。 
    これだと、外食している方がまともに思えてきます(外食はカロリー高いですが) 
    まあ、外出先なので仕方がないですが、その不足分を朝夕で補えればいいのですが・・・。 
問題の夕食ですが、半分位のかたが、白飯を食べていないようです。オカズだけの食事。 
    そして白飯を食べている人が半分いると思えば、逆に食べすぎになっているようですね・・・。 
白飯をちゃんと食べている人は「外食」になるか「深夜食」になるか「ドカ食い」です。 
    外食はどうしても「男性1人前」を意識しているようで、女性が食べたら多いですよね。 
すべて手作りで食べている人は全員のうち約10%しかいません。 
    これはおそらく、お子さんがいるために家で準備をしているのでしょう。 
多くの方が、あまりにも食事をおろそかにしているのがコワイです。 
    ただ、本人たちも、わかっちゃいるけどやめられない・・・らしいですね。 
しかし、ホントのことを言えば、ちょっと行動パターンを変えればいいのです。 
    忙しくてもダイエットできるし、会社勤めでもダイエットできます。 
しかも、ダイエットできるだけではなく、体調をよくすることも同時にできるのです。 
    つまり、ダイエットができないという方は、「知識がない」か「切実でない」かのどちらかです。 
体調不調別に、ダイエット法を伝授します。 
    一番の悩みは「冷え」だとのこと。 
それは、カラダを冷やす食品と、温める食品をちゃんと知ることです。 
    (これは、後日一覧表をつくりますね) 
乳製品、コーヒーもカラダを冷やしますが、一番冷やすのが白砂糖と知ってください。 
    あとは、カラダを温める、「しょうが紅茶」または「しょうが湯」を生活に取り入れることです。 
次の不調が「疲れやすい」こと。 
    これは仕事によって一概にいえませんが、処方箋はあります。 
まずは睡眠時間の確保は大事ですが、寝る前の食事が大事になります。 
    動物性脂肪と炭水化物を同時にたくさん食べると、消化に大変な時間がかかります。 
ですから、なるべく脂肪分の多い肉とご飯を大量に食べるのは控えたほうがいいです。 
    寝るときも胃に食物がたくさん残っていると、寝ていても休憩したことにならないからです。 
よく、昼ごはんの後に眠くなったりだるくなったりして仕事にならないときがありますね。 
    これは、消化にものすごいエネルギーが必要だということを証明していることです。 
また、体調を整えるには、ビタミン・ミネラルが欠かせません。 
    野菜や果物など、ビタミンの豊富な食品が少ないと、カラダの機能は正常になりません。 
いわゆる加工食品はほとんどビタミンを含みませんし、肉類にもありません。 
    肉類と加工食品(工場で作っている食品)、菓子パンやパスタではビタミンの栄養失調です。 
なるべく肉類は避けて、大豆製品や魚などをオカズにしてメニューを作ります。 
    そして、野菜や海藻なども食べるようにしないとカラダは悲鳴をあげますよ。 
この食事内容で、夜20時以降に食べていたら、これで疲れないわけがありません。 
    ぜひ、食べるものと、食べる時間を考えて食事をすることをオススメします。 
つぎに、「むくみやすい」という悩みです。 
    これはカラダが冷えていることと大きく関係しています。 
カラダが冷えていると代謝がうまくできないので水分がでてゆきません。 
    また、冷えている原因のひとつとして、運動不足が関係しています。 
筋肉は最大の熱発生源となりますので、カラダを動かさない生活では冷えるしかありません。 
    冷える食品を食べ、運動せずにいれば、カラダがむくまないほうがおかしいといえます。 
ですから、カラダを温めるように食生活を工夫して、運動量を増やすことです。 
    運動といっても、歩くことで十分ですから、悩んでいたらやってみましょう。 
次の悩みは「便秘」でした。 
    これは、食べる内容と運動不足が関係していると思います。 
今までの悩みと同じ原因だということです。 
    ビタミンの不足した食品は、同時に食物繊維も不足しています。 
基本的に、肉類、加工食品、パン、パスタには食物繊維は入っていないようなものです。 
    また、運動(歩くこと)が少ないと、腸の動きが活発にならないので、やっぱり便秘の原因です。 
次の悩みは「太りやすい」ということでした。 
    まあ、ある意味、みんなそうなのかもしれません(笑) 
しかし、冷え性で、便秘で、むくみやすいということは、太るということと同じです。 
    カラダの代謝が悪く、でてゆくものがでてゆかないのですから、当然太ります。 
これらの悩みは、みんな同じ原因なのです。 
    つまり、カラダを冷やす食事を中心に食べている。 
    そして、カラダの疲れが取れないような生活習慣になっている。 
    さらに、便秘やむくみのように、老廃物が出てゆかない食生活と習慣を持っている。 
だから、太りやすくなる。 
    生活習慣を変えることがダイエットの近道ですね。 
今度発売する、ダイエットプログラムには、生活習慣改善のコースを作ることにしました。 
    どうも、現代人はダイエットをする前に、生活習慣を改善しないと難しいみたいです。 
生活習慣が乱れたままだと、どんなに「ダイエットだけ」頑張ってもダメです。 
    ダイエットの成功は、生活習慣を改善することが近道ですね。 
ダイエットしたいといっている方が、夜中の2時に寝ていたり・・・ 
    ダイエットしたいといっている方が、ぜんぜん歩いていなかったり・・・ 
    ダイエットしたいといっている方が、加工食品ばかり食べていたり・・・ 
これでは成功しません。 
    ダイエットに成功するには「よい子」の生活習慣を真似しましょう。