第九章「スリムボディの秘訣」

【基礎代謝の考え方】
基礎代謝というのは、何も運動しなくても消費するカロリーのことです。1日すべての消費カロリーのうち、70%が基礎代謝で、そのうち60%が何もしない状態の筋肉で消費するものです。40歳を超えると、筋肉量が低下し、基礎代謝が低下して、なにもしなければ太るしかないのです。

【食事と運動の関係】
ダイエット法の基本は、食生活が80%、運動が15%、休息が5%の割合です。一般的なダイエットは「食事療法」か「運動」のどちらかを強調するものが普通ですね。どちらかだけでは、片手落ちでダイエットは成功しません。食事療法を実践して、その後に運動を追加するのが良いです。

【有酸素運動で痩せるのか?】
痩せるためには有酸素運動というのが常識かもしれません。しかし、ジョギングやエアロビクスをしても、脂肪燃焼までに時間がかかり、効率が悪いです。しかも、女性の場合、筋肉が少ないので、なおさら効率が悪いのです。ダイエット目的のジョギング等はあまりお勧めできません。

【初めの運動として】
始めにする運動としては、歩くことが大事です。いきなり、食事制限なしでジョギングすると、血管系の病気や、関節の故障が心配です。ウォーキングと考えなくてもいいので、家事や仕事中に歩く距離を増やしましょう。慣れてきたら、少し走るくらいでちょうどよいと思います。

【インナーマッスルの役割】
インナーマッスルは深部筋とも言い、姿勢を維持し、カラダのバランスをとる筋肉です。バレエやダンスでもインナーマッスルの筋肉が活躍します。じつは、インナーマッスルは大きなチカラを発生しませんが、全身にあるので消費カロリーは多いです。

【ソフトエクササイズ】
有酸素運動より、まず「柔軟性」を高めて「筋力」をつけるのが優先です。それを一緒にできる「バレエ式エクササイズ」等がお勧めです。バレエでは強いチカラ(筋力)を発生しません。姿勢を維持したり、バランスをとる筋肉が鍛えられ、しなやかなカラダを作ることができます。

【それでもエステに行きますか?】
エステティックサロンは、ようするに、カラダにたまった老廃物や毒素を排出する手助けをする施設です。食事療法をして、生活習慣を見直さないと、エステだけで痩せることは不可能です。ただ、施術が高額なので努力をムダにしたくないから、生活習慣の見直しが出来るんですね。

【リンパマッサージと温冷浴】
リンパマッサージは、自宅でエステを受けている効果を作ることができます。カンタンな方法は、お風呂のときに、石鹸をつけて洗うついでにリンパ管を刺激することです。リンパ管は血液の下水道の役割があり、ここが流れないと、むくみやセルライトの原因となります。

【オシリとフトモモ対策】
美脚で小尻になるには、食生活の改善は必須です。ただ、食生活の改善をしても、エクササイズをしないと美しくはなれません。この場合、美脚筋という部分を鍛えなければならないのです。逆に、エクササイズだけでは痩せることができませんから、注意しましょう。

【二の腕】
腕に関しては、ひじから肩までのたるみです。気になる部分ですが、これは太っているというより筋肉がたるんでいるのです。とくに腕の後ろ側、上腕三頭筋という部分がたるみます。とくに女性は筋力が弱いですから、ここは意識して鍛えないと確実にたるみます。

<美脚と小尻、二の腕のエクササイズ> 効果的な体操の動画が見られます
http://www.simple-diet.net/content/video-biasi.html

【下腹と背中の関係】
最近は、太っていないのに、下腹ポッコリという方がたくさんいます。じつはこれ、脂肪じゃないんです。これは脂肪ではなく、内臓がずり落ちているのです。お腹の筋肉がたるんでいるので、重力にそって内臓が落ちてきているのです。だから、エクササイズで改善できますよ。
<ぽっこりお腹のエクササイズ> 効果的な体操の動画が見られます
http://www.simple-diet.net/content/video-hara.html

【ふくらはぎと足首】
足首とふくらはぎの改善には、食生活というより、「使い方」にポイントがあります。歩き方と靴の選び方でふくらはぎのカタチは決まってきます。さらに、むくみを改善するために、足首を動かすことと、足裏と、アキレス腱、ヒザの裏側を中心としたリンパマッサージは必須です。

【深呼吸の効果】

エクササイズとは趣が異なりますが、カラダを使うという意味では深呼吸も運動法のひとつです。この、深呼吸というのも、ダイエットの効果が高いのです。もちろん、食事療法を行いながらでなければ効果がありませんが、健康法のひとつとして実践すれば一石二鳥かもしれません。

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