第一章「太る原因の種類」

【カロリー神話の崩壊】
太る原因は「食べすぎ」だと思う人が多いでしょう。しかし、現代では事情が違ってきています。あまり食べていないのに太っている人も多いのです。太る原因はカロリーだけで説明がつきません。つまり、いちどカロリーという考え方を捨てる必要があるのです。

【食物アレルギー型】
アレルギーは急性の激しい症状だけではなく、ほとんどの方が、症状が穏やかに出てくる「遅発性アレルギー」を持っています。皮膚炎や呼吸困難だけではなく、胃腸障害、神経障害、筋骨格障害、生殖器障害の他に、肥満やむくみ、頭痛や慢性疲労等を起こすことが分かっています。

【エストロゲン異常型】
エストロゲンとは女性ホルモンのことですが、男性のカラダにも存在します。そして食生活によるエストロゲンの過剰分泌、環境エストロゲン、植物エストロゲン様物質のため、現代人はホルモン異常状態です。エストロゲン過剰は、脂肪細胞を活性化させ、肥満の原因になるのです。

【抗生物質過剰型】
抗生物質は、病気やケガ等でお医者さんから処方されます。また、家畜のエサとして飼料に含まれるため、お肉を食べても摂取しているのです。抗生物質は腸内環境を悪化させ、薬品アレルギーを発生させ、より少ない食事で効率的に太るという副作用があることを知っておきましょう。

【毒素蓄積型】
人体というのは、添加物や老廃物を分解処理して排出します。しかし、あまりにも添加物などが多すぎると処理しきれなくなります。また、カラダが冷えた状態だと、うまく機能しないのです。脂肪細胞というのは、不要な薬品や毒素を、脂肪といっしょに保管している所だと知りましょう。

【機能障害型】
カラダの機能が正常に働いていないと、余分な毒素や水分を抱え込むことになります。太っているというのは、カロリーの摂りすぎではなく、カラダに負担が大きい生活習慣の結果です。つまり、内臓が弱っている、筋肉をあまり使っていない、血管が栄養不足でボロボロなのです。

【たんぱく質不足型】
たんぱく質の摂取が少なくなると、ホルモンや酵素の生産ができなくなり、水分排出を始め、糖分や脂肪の代謝ができずに痩せにくくなります。不足したたんぱく質は、自分の筋肉から調達されるので、筋肉が減少し、基礎代謝が減少して、太りやすい、「リバウンド体質」になるのです。

【ミネラルバランス異常型】
塩分というのは、体内で水分と結合するミネラルです。体内では、塩(ナトリウム)とカリウムが相互に働きながら細胞内の水分バランスを保っています。体内のナトリウムが過剰になってしまうと、体内で出てゆけない水分が過剰になり、結果として水分で体重が増えるのです。

【微量栄養素不足型】
ビタミンとミネラルが体内の代謝を行っています。これら微量栄養素が不足すると、代謝が正常にできなくなり、脂肪を減らすことができません。また毛細血管の壁が薄くなり、細胞内の水分コントロールができなくななり、栄養不足が原因でむくみや体重増加につながるのです。

【自律神経異常型】
自律神経というのは、自分の意思でコントロールできるものではありません。食欲というのは、自律神経が支配している欲求ですから、意思が強いとか弱いとかではないのです。リバウンドするような過激なダイエットを行うと、必ずリバウンドするのは法則ですから避けられません。

【ココロの病気型】
食べすぎは、太る原因として常識になっています。しかし、太りたくて太る人はいません。本当はココロの葛藤が原因で、その多くは、怒り、悲しみ、恨み、恐れ、渇望などのマイナス感情です。人間関係の苦しみによって、自分をいじめる行動がはじまり、病気や肥満になるのです。

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